こんにちは
設計インテリアコーディネーターの佐野です。
先日初めてシネマート心斎橋で観劇をしました。
観たのは日本公開前より話題の映画「オオカミの家」
(公式HPより)
舞台は監督方の故郷のチリ南部で実際にあったお話
すべてコマ撮りされた映像や
背後から耳元で囁かれているような音声は
映画の背景を際立たせ
インフルエンザの時に見る夢のようでしたが
心臓の強い方にはおすすめです。
映画から改めて南米の文化に興味が湧きましたが
すぐに南米に飛び立つことは難しいので
大阪にある日本有数の「国立民族博物館」
通称みんぱくへ行ってきました。
スタッフtogawaも好きな博物館で
以前ブログで紹介してくれていましたが
私も大阪でいちばん好きな博物館です。
世界中の歴史ある日用品から楽器服飾乗物
なんと住まいまで集められた貴重な資料を
間近で堪能できるありがたい博物館です。
以前行った際の企画展は”ラテンアメリカの民衆芸術”
ラテンアメリカの文化は
日本とかけ離れた極彩色で彩られた世界を感じられます
日用品の木彫からはふと人類の文化は
どこか地続きであることも感じられました。
本館にも世界各国、日本の端から端にいたるまで
数多くの資料が所狭しと並べられているのですが
やはり”住むこと”に関することは
ついじっくり見てしまいます。
少し前まで話題だった”VIVANT”でもロケ地となった
モンゴルの移動式住居であるゲルも置いてあります。
(公式YouTubeより)
なんとみんぱくでは貴重な資料の中に
入ることもできるのですが
見た目より中は広くて、
分厚い羊毛フェルトに囲われなんだか落ち着く空間
あまり雨の降らないモンゴルのゲルは、
天幕の上部に天窓があり
空を見上げることのできる吹き抜けに!
(公式YouTubeより)
昼夜で寒暖差の大きい草原のゲルには窓のような
開口は基本なく玄関である出入口も屈んで入るほど小さく、
吹抜けからの採光がメインとなるようです。
玄関は南へ向け、天窓から差し込む陽の光が
中の天幕を照らす角度で時刻を知ることができるそう。
間仕切りや部屋はありませんが
なんとなく役割は決まっており
なんだかD’S STYLEの家とも共通点が多いようです。
D’Sの家にも開放感のある吹抜けがあります
上からの採光は垂直の窓と比べると約3倍も変わり
陽の傾きに関わらず均一な自然光を
日中取り入れることができるからです。
吹抜けから差し込む陽の光は、
時間と共に照らす角度を変え
日時計のように家の中の表情を変えるため、
自然の中に時間の移ろいを感じられます。
外から見て分かるように垂直面の窓も
普通のお家と比べるとだいぶ少ないです。
プライベートを確保しつつ
熱の出入りの多い開口は極力減らしています
残念ながら断熱は羊毛ではありませんが、
日本ではもっとも身近な木を原料とした紙でできた
断熱材”セルロースファイバー“が
みっちり詰め込まれています。
断熱がしっかりしている家は
夏は冷房がしっかり効いて涼しく
冬は暖房の熱が逃げにくいため温かです。
セルロースファイバーは元は木でできているため、
“呼吸する断熱材”とも言われ調湿効果があり
夏場の蒸し暑さを感じにくく
草原にいるようなさわやかな気分で過ごせます。
これからの季節は特に断熱性能の高さを
実感していただきやすい寒さとなってまいりましたので、
ぜひモデルハウスでその暖かさに包まれてください。
\\お待ちしています//
私もいつか本物の草原の海に浮かぶゲルで過ごしてみたいので、
乗馬の練習でもしておこうかと思います。
人の住まいという知恵もどこかで
地続きになっているのでしょうか。
とてもおもしろいです。
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