先日、久しぶりに四天王寺さんの古道具市へ足を運びました。

境内に足を踏み入れると、入り口から、古道具やアメリカから来た洋服、アンティークボタンやレース、古本などが所狭しと並び、にぎわいのある風景をつくっていました。
食べ物の屋台も沢山あって、美味しそうな香りと温かい湯気を風が運んできてくれます。
この雑多さと人々の活気が心地よく、歩いているだけで足取りが軽くなります。
そのせいで、財布の紐がつい緩むのも毎度のことです。

「家の招き猫の横に置こうか」「このお皿にどんなものを載せようか」と考える時間も含めて、もの選びの楽しさなのだと思います。
今回は、市の賑わいだけでなく境内そのものもゆっくりと見て回りました。

四天王寺は、聖徳太子が創建したと伝えられる日本最古の寺院です。
市の活気とは対照的に、お堂の周りはとても静かで、動線や建物の配置、ひとつひとつのスケール感がとても印象に残りました。

境内にある大黒天さんに大根の模様を発見しました。
神紋らしく、なんだか仲良し大根みたいでかわいい紋です。
偶然、大阪では珍しく雪が舞い始め、普段とは違う景色を見せてくれました。
にぎやかな市と、凛とした伽藍の対比が、四天王寺という場所の奥行きをより深く感じさせてくれました。
古道具市で出会うものも、長い時間や場所を経て今ここにあります。
使われ方や置かれる場所が変わりながら、暮らしに溶け込んでいく点は建物もよく似ているように感じます。
建物もまた、完成した瞬間がゴールではなく
そこから人や物や時間が重なっていくことで、その家らしさが育っていくものだと思います。
家づくりを考えるとき、「どんな空間にしたいか」だけでなく「どんな時間を重ねたいか」を想像することも大切なのかもしれません。
そんな住まいの楽しみを思い出させてくれる休日でした。