こんにちは
設計インテリアコーディネーターの佐野です。
ブログは久しぶりですが
楽しい情報を少しでもお伝えしていけたらと思い
再スタートしてみることにしました。
さて、お盆を過ぎて
じわじわと暑さが後退してきたのを感じますね。
秋の訪れも嬉しいですが
あれだけ「暑い暑い」と額に汗をかいて
文句を言っていた季節が
去ってから急に恋しくなります。
今年も海には行かなかったし
花火もカキ氷もまだ楽しんでいません。
ですが、登山に行ってきました
夏の登山部は念願の富士山へ。
バスに揺られてすでに酔いそうになりながら
富士山の5合目へ到着したのは夕方5時
富士山の5合目までは幸い車で行けるため
そこから先を自力で登っていきます。
5合目は標高2,400m(富士宮ルート)
残り半分以下と思いきや
下から見上げる頂上は果てしなく
酸欠のせいか目が眩みました。
すでに標高も高く気圧が低いので
三半規管が弱いと耳が詰まりやすいかもしれません。
高山病にならないよう5合目で30分ほど体を慣らしてからゆっくり登り始めました。
5合目〜6合目まではアザミやコケモモやイタドリなど花の咲く植物も見られましたが
6合目を過ぎてから突然植物が激減しました。
この辺りを森林限界区域というらしいです。
溶岩石がゴロゴロ転がる山の斜面は
摩擦力が無く踏み込んだ足が深く沈むので
雪の上を歩くように1歩1歩が重たく感じます。
夕日を見送りながら7合目の山小屋に7時頃到着しました。
水も電気も貴重な山小屋では
食事も身支度もコンパクトに済まし夜8時には消灯
少しだけ瞼を閉じたら11時に起床して
日付の変わる0時前に出発
足元もおぼつかないような真っ暗な道でしたが
空を仰ぐと信じられないような満天の星空でした。
時々流れ星も発見できます。
登る途中辛くなったら空を見上げると
少しずつ星空に近づいているように感じました。
登るほど傾斜のキツさと空気の薄さが身にしみます。
体温は上がっているはずなのに
上に行くほど気温が下がり
どんどん着込まないと体の冷えに間に合いません。
体温が下がらないよう行動食を食べ
2、3歩上がっては休みを繰り返していたら
少しずつ辺りが明るくなってきました。
最後、頂上が見えているのに足が重たく
吐き気があるのと頭の血の気が引いているのとで
前に進めませんでした。
なんとか5時頃に山頂まで到着すると雲海の上に日の出が出てきていました。
頂上に着く頃には疲労の絶頂にいたので
残念ながらご来光をありがたがる暇もなく
岩場の隙間で寒さに震えて横になっていました。
ちょっと体力が回復してきたころ
山頂のカップラーメン(800円)
山頂のコカコーラ(500円)と
高エネルギーを補給し
私以外の元気のある若者たちは
山頂のいちばん高い場所(剣ヶ峰)まで登ってきました。
体力の尽きた私は「落ちたら大変だな」と思いながら
火口の淵で冷えた体の日光浴をしていました。
富士山が最後に噴火したのは江戸時代だそうですが
今もなおこの下にマグマを湛えていると思ったら
すごい山に登ってきたなあと感じます。
山頂には唯一?ハナアブという虫が飛んでいます。
人にまとわりついてきますが刺すことはないようです。
お互いこんな山頂までよく来たねと
追い払う気にはなりませんでした。
7時半ごろ下山スタート
下界が見えている分降りるのには慎重になります。
山頂がまるで噴き出したばかりの溶岩のような真っ赤な岩肌に対して
下っていくごとに転がり落ちていく加減で
岩が細かくなった砂利の道を
サンドスキーのように滑り降りて行きました。
火星のような山肌の道を無我夢中で下り続けていた最中
カラマツなどの鮮やかな緑が6合目に入り急に目の前に広がり
地上に近づいたことを実感しました。
ふと”天空の城ラピュタ”に出てくる
「人は土から離れて生きられない」という台詞を思い出しました。
11時には無事5合目まで下山でき
誰も怪我することなく登りきれよかったです。
私も両足の親指の爪が犠牲になっただけで済みました。
初めての富士山登山とても辛いものでしたが
もう次の山に登りたくなっているので
登山って不思議です。
D’Sのオーナー様も登山好きの方が多く
土間に並ぶ登山靴やアウトドアグッズを見ると
テンションがあがります。
(K様お気に入りの靴たち)
また色んなオーナー様のアウトドア体験を
お伺いできたらと思います!