ラグからイメージを広げた
ボヘミアンテイストの家。vol.2

DATA:2017年9月完成 大阪府豊能郡 豊能町東ときわ台モデルハウス※公開終了    BASIC(3.0×5.0 PLAN+離れ)

スタッフフリートーク(後編)

今までにないボヘミアンテイストの家。

楽しい暮らしを知り尽くしたD’S STYLEスタッフによる生活感溢れるインテリアコーディネートが魅力のモデルハウス。 そこで今回は実際にコーディネートを手がけたスタッフのフリートークをお届けします。

土間デッキをどう使う?

前山:先ほども話題になりましたが、この家は、いつもはウッドデッキで仕上げているところを、土間の延長みたいに使える「土間デッキ」に仕上げています。ここをどう使うかもポイントでしたね。
松田:いい感じになりましたよね。
前山:ちょっと思い出をしてもいいですか?僕は小学校の5年生の時に一戸建ての家に引っ越したんですね。当時、工事中の現場にもよく遊びに行ってたんです。そのときにケーブルドラムが現場に置いてあったんです。そう。電気コードを配線するように大量に巻いてあるヤツです。それが妙に気に入って、現場のおっちゃんに「これ、ちょうだい!置いといて!」とお願いしたんです。で、それをおばあちゃんに借りてきた白いペンキで塗って、自分の部屋から出られたベランダに置いて、机がわりに使っていたんです。
松田:子どもの頃からそんなことしてたんですね(笑)。
前山:そうなんです。気兼ねなく雨ざらしにもできて使い勝手がよかったんです。僕の地元の和歌山で通っていたカフェでもケーブルドラムをコンクリートの床に置いて使っていたのをみたこともありました。このモデルハウスの土間デッキを眺めていて、そういう思い出が頭に浮かんできたんですよね。
松田:だからケーブルドラムが欲しいっておっしゃってたんですね。で、私が知り合いの電気業者さんに聞いてみたら、タダで譲って下さったんです(笑)。
前山:今回の土間デッキは、屋根のないタイプですから、ピッタリでしたね。ちょっと武骨でジャンクな感じがボヘミアンテイストの延長線として見てもらえたらと思います。
松田:たしかに存在感ありますよね。
前山:合わせているソファもアウトドア用のもの。Compression Garden Sofaっていうんですが、これが便利なんです。汚れたらざっとホースで水をかけて洗えてしまう。これも外に出しっ放しで大丈夫なんです。ドリンクホルダーもあったり、ポケットも付いているので工具やグローブを入れておいたりもできます。
松田:アウトドアグッズの手入れをしたりするにも、ちょうどいい場所になりそうですね。
前山:土間とフラットに繋がっているので、「ちょっと汚れる作業やDIYをする時は土間デッキに持って行く」など使い分けられそうでしょ。ウッドデッキよりも、気を遣わずにアウトドアを身近に持ち込めると思うんです。それでいてフェンスで囲われていますから、外からの目線も気にならない。本当に楽しめる場所になると思うんで、是非直接見て感じてほしいですね。

ボヘミアンな植物選び。

松田:リビングにグリーンを多めに置いてるのが素敵ですね。
前山:そうなんです。ボヘミアンのテイストを引き立たせるように考えて、「乾いた雰囲気」のものを中心にチョイスしています。カツラサボテンとか、「砂漠のバラ」と言われているアデニウムとか…。ここにあったかいテイストの植物をどんどん並べるとまた違ってくると思うんですよね。
松田:たしかにキリムの柄とサボテンが一緒に視界に入ってくると、フワッと浮かんでくる世界観がありますね。
前山:ボヘミアンのテイストといっても、コテコテまでやってしまうと、ちょっと好みがわかれてしまうじゃないですか。植物も全部がボヘミアン一色ではありません。見学にいらっしゃったみなさんには、そういう部分も意識してご覧いただきたいですね。
松田:私、このモデルハウスのリビングが一番好きです(笑)。

着替えるつもりでコーディネートする。

前山:2階部分はそこまでボヘミアンのイメージを引きずらないで考えました。ここも気分の切り替えというか。なんとなく、アーティストな人が住んでいるようなイメージで絵を置いてみたり、写真の紙焼きを置いてみたり、自由に飾っています。みなさんがいらっしゃる頃には、ちょっと変えているかもしれませんが(笑)。
松田:二階は子ども用の跳び箱なんかも置いてある空間もかわいいですよね。子どもが遊んでるのを見守りながら、一階までを見渡してくつろげるベンチスペースもあるので、ぜひ腰掛けて味わってみてほしいですね。
前山:今回は、旬なもの、これから来そうなテイストということもあって「ボヘミアン」テイストにアレンジしてみました。家のスタイリングって、一度選ぶと、服とはちがって変えにくいイメージを持つ方が多いと思うんです。でもね、今回のテーマの「ボヘミアン」でいうと、ラグやクッションカバーなど小物を採り入れるだけで、気軽にチャレンジできます。気分や季節で服を着替えるように、家のテイストも変えて楽しんでみてほしいですね。
松田:たしかにそういう小物ならしまっておくときも、服一枚分くらいしかスペースをとらずに済みますもんね(笑)。
前山:やっぱり欧米にくらべて日本は、まだまだインテリアなど家の中のことについて価値観が低いと思うんです。やっぱりお金は、車とか時計とか外から目に見える部分に多く使いますからね。でも、他人が関係しない「家」の中で滞在する時間はすごく長いはずですし、その「家」で感じる幸せを大事にしてみると人生はもっと豊かになると思うんです。自分で足を運んで物色したり、季節ごとにコーディネートを楽しんだり、家具を買っていろいろ試したり…受け身ではなく、能動的に動いて失敗しながらセンスを磨いていくこと自体がたのしいんですよね。D’S STYLEの家には、そんなたのしみ方をしたくなる工夫がいっぱい詰まっています。ぜひお気軽に見学にお越し下さい。

OUR PICKSに続く…