外壁は迷わずこの「黒」の
一択でした。vol.2

DATA:2018年6月完成 兵庫県神戸市 S様邸 BASIC/Style@HOME (3.75×3.75アレンジPLAN)

その後の暮らし(後編)

会社勤めの夫と元パティシエで料理教室の先生を務める妻。妊娠を機に、ゆっくりと家探しをはじめたという。 条件にあうところを探し神戸市の須磨区に居を構えた。そんな二人と2歳の長男のその後の暮らしをお伺いしてきました。

引きこもれない家。

:住んでみた感想ですか?うーん。めちゃくちゃいいです。ぶっちゃけで言うとしても「特に気になるところはない」くらいに。
:天井が高くて開放的なのがいいですよね。それに間仕切りのある普通の家だと子どもがここまで元気に走り回る姿も見られないとも思います。僕が個人的に気に入っているのは、1Fにいて空が見えること。普通は1Fからは見えないことが多いですよね。それも含めて開放的な気持ちよさがありますよね。
:収納はたしかに少ないかもしれません。見学に行っていた段階からモデルハウスだから、これで成り立つのかな、と思いきやOBさんの家に見学に行ってみてもやっぱりスッキリと暮らしてらっしゃって…。なるほどこれは、ムダなモノを減らすしかないかなあ、と思いました。
:僕は元々「モノは少ないほうがいい」という考え方なので、抵抗はなかったですね。ムダなモノは買わない分、節約にもなりますし。実際に引っ越してからは、これまで以上に買うものを厳選するようになりました。どこに置くか、本当にその空間に収まるかなどちゃんとイメージできないと買わないんです。
:でも私は、子どものものは、いっぱい買っちゃうかも(笑)。
:まあ、最近はメルカリなどで使い終わったアイテムは売れますから、それでいいのかもしれませんけど。住み心地で気になるとしたら、僕が友だちを呼んで夜までのんで騒いでいたら、妻が2階にいても声が筒抜けでちょっとうるさかった…っていうことはありました。それはわかっていたんで、特に気にしていませんけど。
:プライベートが少ないっていうのはあるかもしれませんね。子どものことを考えると、ここで育てば部屋にひきこもったりはしないだろうし、距離の近い家族になっていけるかも、とは思います。だから私は満足していますね。

アレンジにハマりはじめる。

:キッチンのカウンターと2階の壁に色がついてますよね。あの部分「塗ったの?」とよく聞かれるんですが…じつは「壁紙屋本舗」で買ってきて貼っただけです(笑)。
:キッチンのところは、一度貼るのに失敗したよね。それでもう一度買い直して、今度はコツを掴んでいてうまく貼れました。
:そのノリで2階の子ども部屋みたいにしている部分にも貼りました。こちらは、黒板になっているタイプの壁紙です。
:まだあんまりやってませんけど、子どもがいっぱい落書きをするようになっても安心ですよね。
:土間にはウチの場合、今は大きな絨毯を敷いています。子どもが家中を走り回るんですけど、転んだ時に地面がカタいと危ないかと思って、何か柔らかいものを敷しておこうかということで。
:一ヶ月に一箇所くらいのペースで、家のいろんな部分をアレンジしてきましたね。たとえば流木をネットで1本買ってドライフラワーを飾ってみたら、1本では物足りなくて2本並べるつもりで追加で買ってみたら、流木の質感が違って違和感があるので、別の場所で使おう…って考えてみたり。
:そうやって家の事を考えるのって、やっぱり楽しいんです。僕らはネットの手本を見せ合って納得できたら材料を調べて取りかかるっていうやり方なので、時間がかかるんですよね。

付き合っていた頃の気持ちが続く家。

:まだ「いじりたい」というポイントはたくさんあります。
:自然と「DIYでやってみよう」という空気になっていますね。クローゼットのスペースも有孔ボードで目隠しして作りましたし、子どもの隠れ家みたいなテントも妻の手作りです。
:二人であれがほしい、この空間がさみしいとか「家のことを考える時間」っていうのは増えましたよね。
:僕は前から気づいていたんですけど、実は家を持とうと考えたときに「カフェみたいな家にしたい」って思っていたのは、訳があるんですよね。僕たちが付き合っていた頃って、いつもデートではあちこちのカフェ巡りに行ってたんです。いつも目当ては、コーヒーというよりも「気持ちいい空間」だったんです。だから家の小物を選ぶときにも「カフェ」においてそうなアイテムを自然と選ぶんです。付き合っていた頃から一緒に触れてきた心地よい空間…それを結婚して子どもも持った今、今度は「家」として一緒につくっている。そんな感覚なんです。
:あ、言われてみたらそうなのかも!
:だから、たとえそれぞれが別にネットで調べながらアレンジを考えても、目指すテイストは最終的に一致するんです。

これから建てる人へヒトコト

実物を見て空間を感じてみる方がいい。

D’S STYLEには、いろんなプランがあるので全プラン一通り見ておくのがオススメです。写真だけでなく、なるべく実物を見て空間を感じてみる方がいい!モデルハウスをたくさん回ったり、既に住んでいるOBさんの家を見学させてもらってもいいかもしれません。土地がまだ決まっていないなら、「このプランで建てたい!」というのを考えてから、土地を探してもいいかもしれません。家具の置き方やライフスタイルも、プラン次第でずいぶん変わります。なかなか見学にいけない場合は…このD’S CAFÉのバックナンバーを取り寄せたり、web版を読み漁ってみてもいいかもしれません。

OWNER PICKSに続く…