古くなるんじゃない、深くなる。
2026.5.7 | LIFE STYLE, 日常, 未分類 | H.Seki第一子を出産して、
一年間育児休暇をいただいて、
家で過ごす時間の見え方が、
少し変わりました。

子どもと一緒に床に寝転ぶ時間。
家族が暮らす場所。
朝昼晩と差し込む光。

それまで深く気にしていなかったことを、
少しずつ大切に思うようになりました。
その中で、「家」について
自然と考えるようになったことがあります。
長く続く家、という価値
子どもが成長していく時間も、
この空間の中で積み重なっていく。
当たり前なのに
何故か意識しづらい部分。
長く続く家でないと、
時間の中で少しずつ、
暮らしとのズレが生まれていきます。
だからこそ、
最初から「時間を重ねていく前提」で
つくられていることが大切なのではないでしょうか。

完成した瞬間がゴールではなく、
そこから時間を重ねていくものだから。
10年後。20年後。
そのときに、この家はどう在ってほしいのか。
できるだけきれいなままを保つのか。
それとも、時間とともに
変わっていくことを受け入れるのか。
私には、
後者の方がしっくりきました。
古くなるのではなく、
家族とともに
深くなっていく家。

無垢床という選択
その考え方を支えているのが、
無垢床という素材です。
天然の木をそのまま使った床は、
一枚一枚、木目も色も違います。

均一ではなく、
完璧でもない。
でも、その少しのゆらぎが、
空間にやわらかさをつくります。
そして時間が経つと、
少しずつ色が深まり、
表情が変わっていく。
新品を保つのではなく、
暮らしと一緒に育っていく素材です。
傷は、つきます
無垢床は、傷がつきます。
おもちゃを落とした跡も、
椅子を引いたときの擦れも、
ワンちゃんの爪痕も。

でもその傷は、
時間とともに馴染んでいきます。
気づけばそれは、
その家族の暮らしの跡になっている。

劣化ではなく、
積み重なった時間そのもの。
そんな積み重ねを、
家に残していけたらと思いました。
深くなるのは、
素材だけではない
床だけではなく、
空間そのものも
時間とともに変わっていきます。

朝の光と、夕方の光。
夏の風と、冬の静けさ。
同じ場所でも、
時間や季節によって
感じ方が変わっていく。
変わっていく中で、
その時々の心地よさを感じられるか、
そんなことも大切にしたいと思っています。

また、
暮らし方が変われば、
空間の使い方も
少しずつ変わっていきます。
子どもの成長とともに、
過ごし方が変わり、
余白を変えていくことで
この家の表情をつくっていく。

それもまた、
「深くなる」ということの
ひとつなのではないでしょうか。
深くなる家と、そうでない家

すべての家が、
同じように変化して
いくわけではありません。
時間が経つほどに
古びていくように
感じてしまう家もあれば、
時間とともに
落ち着きや心地よさが
増していく家もある。
その違いは、
最初の選び方に
あると思っています。
そして、それが続くということ
もうひとつ大切なのは、
その心地よさが“続くこと”です。
どれだけ良くても、
それが一時的なものでは
意味がありません。
時間が経っても、
家としての状態が保たれること。
そして、困ったときに
相談できる場所があること。
安心して、暮らしを続けていけること。
そうした積み重ねがあって、
はじめて「長く続く家」に
なるのだと思います。
つながる暮らし

D’S STYLEでは
実際に住まわれている方同士が、
自然とつながることもあります。
暮らしの中で感じたことを共有したり、
少し先に住んでいる人の話を聞いたり。
特別なことではなく、
同じ価値観で暮らしている人たちが、
自然とつながっている。
それもまた、
この家での時間が
続いている証拠のひとつであり
「深くなる」ことなのではと思います。
この家が合う人、合わない人
私は長く続くこの家に
住みたいなと改めて感じました。
ただ同時に、この住まいは、
すべての人に合うわけではないということも
改めて感じました。
いつも新品のような状態を保ちたい方
キズや変化をできるだけ避けたい方
には、少し違うかもしれません。
一方で、
素材の変化を楽しめる方
家族とともに成長する暮らしを大切にしたい方
完璧でなくてもいいと思える方
には、とても心地いい住まいになると思います。
古くなるんじゃない、深くなる

家は、時間とともに変わっていきます。
その変化を「劣化」と見るのか、
「積み重なり」と見るのか。
その違いが、
暮らしの質を
大きく変えると思います。
古くなるんじゃない、
深くなる。
そんなふうに、
時間を重ねていける家を、
つくっていきたいと思っています。
まずは、体感してみてください
正直にいうと、
少し悔しいのですが、
無垢床の足ざわりや、
漆喰の壁のあたたかみ…
この感覚は、
言葉だけでは伝えきれません。
床のやわらかさ。
光の入り方。
空間の変化。
実際に体感していただくと、
きっと少しだけ、
感じていただけると思います。
