長く快適に暮らせる住まいを実現するためには、断熱にこだわる必要があります。
断熱材の選び方・施工方法で「住まいの寿命」は大きく左右されるためです。
断熱にこだわると、内断熱のメリットと外断熱のメリットを併せ持つ「ダブル断熱」に行き着きます。
木材にとって過剰な水分は、木を腐らせ、シロアリやカビの発生を促進し、住まいの大切な柱などの構造部分をむしばんでいく原因となります。
ダブル断熱は、セルロースファイバーとEPSパネルによるダブルの断熱効果で、室内外の温度差を少なくし、結露を起きにくくすることができます。
ダブル断熱は、出かけるときに切った冷房のひんやりした空気が帰ってくるまで保たれていたり、夜寝る前に切った暖房のあたたかさが朝まで残っていたりするなど優れた断熱効果を発揮するので、冷暖房費を抑えることができます。冷暖房の使用を減らすことにより、地球に存在する限られたエネルギーの使用を抑えることができ、地球環境のことを考えた住まいを実現することができます。
外壁塗り下地と断熱材を一体化したパネル、「外断熱材EPSパネル」。雨水は通さず、空気は通す特殊な素材(熱伝導率3号相当品)を使用しています。製造時にフロンが発生しないエコ商品です。外断熱乾式工法に比べ、必要なコストを大幅に削減できます。またその高い断熱性能により室内の温度を一定に保つことができ、冷暖房の使用を抑えることができる他、結露の発生を抑え、カビ・ダニの発生を減少させることができます。
セルロースファイバーは古新聞をリサイクルしたもの。製造過程でも、一般的な内断熱材であるグラスウールを製造するよりも格段に少ないエネルギーで製造することができます。セルロースファイバーは、地球の将来を考えた、エコロジーな断熱材です。また、アメリカでのセルロースファイバーのシェアは、グラスウールを抜いて普及率トップとなっています。
セルロースファイバーはアメリカでシェアNo.1の断熱材です。
断熱性能もさることながら、優れた防音性を備えたセルロースファイバー断熱材は
空港付近の住宅には必ずと言っていいほど使用されています。
セルロースファイバーには湿気を吸収し放出する性能があるので、内部結露から家を守り、長持ちする住宅を作り上げます。また一般的なグラスウールなどの内断熱材を使用した場合、壁内で結露が発生し、汚れやカビの原因となるだけではなく、住宅の寿命を短くしてしまいます。
音を吸収するたくさんの小さい穴(多孔性)を持つセルロースファイバーは、車の音や話し声などの騒音をやわらげます。 また、高密度に充填することにより、音を伝える役割を果たす空気が少なくなるので、さらに騒音を少なくすることができます。 アメリカでは空港周辺の防音材として使用されています。
ゴキブリ(ホウ酸)団子でお馴染みのホウ酸に似た成分(ホウ素系素材)が含まれているので防虫(殺菌)効果があります。ゴキブリはもちろん、カビ、ダニ、虫類、ねずみ等を寄せ付けません。また、眼科での殺菌洗眼にも使用されることからわかるように、安全性は保障されています。
セルロースファイバーは新聞紙でできているので燃えるのではないかと思われますが、ホウ素系素材という成分が22%入っているため、難燃性があります。
ホウ素系薬剤はものに吸着すると一瞬にして相手から水分(正しくはマイナスイオン)を奪う性質があり、乾いた相手(この場合は新聞紙)はすぐ燃えます。表面だけ燃えると、今度はホウ酸がまた水を相手に戻す性質があるため、それ以上燃え広がりません(燃焼・延焼防止)。