その後の暮らし(前編)
駐車場用に土地を確保したのをきっかけに20年住んだ家を引き払い、50代で家を建てることにしたギャラリーカフェを運営する夫妻。自らも作品を作る夫と高校の非常勤講師をしながら、陶芸家として活動する妻。そんなアートにあふれたその後の暮らしを伺ってきました。
ギャラリーカフェを経営する人生と家。
夫:僕らはもともと、中古で買った一戸建てに住んでいました。
妻:夫が結婚と同時期くらいに買った物件だったんですよ(笑)
夫:まあ僕は実家が事業をしていたので、ゆくゆくはそれを継ぐために引っ越すだろうから、「とりあえず」で決めた家だったんです。
妻:その割に、なんだかんだで20年くらい住んでいたんですけどね。
夫:まあ僕らの人生にも、色々変化があったんですよね。もともとは経営学部出身。アート好きだったのが、妻と出逢い、一緒に展覧会などにも足を運ぶようになり、どんどんアートの世界にのめり込んで、芸大に入り直したくらいなんです。
妻:私は教育学部の美術専攻にいて、卒業後は高校の非常勤講師をしながら、陶芸家として作品づくりにも取り組んできました。
夫:そんな僕たちですから、いずれ60歳、70歳になったらギャラリーをやろうかとも思っていたんです。でも父の会社を引き継ぐ頃に考えました。「その頃にそこまでのパワーがあるのか…どうせやるなら、本気でやるべきじゃないか」と。そして事業はスパッと人に譲り、会社のあった場所でギャラリーカフェを始めよう!と決めたんです。
妻:思い切りましたよね(笑)
夫:そんなこんなで妻にも手伝ってもらいながら、ギャラリーカフェを経営するようになりました。そして作家さんや関係者用に近所に駐車場を借りていたんです。
妻:でも、この土地は売るので売れたら出ていってくれと告げられ…
夫:困るなぁ…と近所で空き地を見つけ、ひとまず「駐車場用に」と確保したのが、この細長い土地だったんです。
妻:車は数台停められるんですが、縦列で停めないといけず、不便だったんですよね。
夫:そんなとき、ふと思いついたんです。「この場所、駐車場にしておくより、家を建てたらすごく便利なんじゃないか!」って。
妻:たしかにお店にも近いですし、夫の実家はお店のスグ裏です。小さな家で、コンパクトに暮らすのもいいかな…と思ったんです。
狭小地、和歌山、低予算。
夫:自営業ですから、重たいローンを組むのも嫌でしたから、「なるべく自己資金の範囲内で建てられる会社」を探し始めました。
妻:この予算では話にならない、と見積もりすら出してもらえないこともありました。でもそこであきらめず「狭小地 和歌山 低予算」とネットで調べて、和歌山のハウスメーカーやローコストな工務店などをピックアップしていったんです。
夫:その中の1つにあったのがD’S STYLEでした。
妻:でも大阪の会社だし…それにオシャレすぎて私たちにはマッチしないかも…と、私は二の足を踏んでいたんですが夫が「まあ、資料だけでももらっておきなよ」と言ってくれたんですよね。
夫:すると、連絡をくれたのが、D’S STYLEでした。土地ありきで建てたいことを伝えると、早速視察に来て、概算見積もりを出してくれました。他の会社のモデルハウスもいろいろ見学しましたよ。
妻:ですが行ってみると、大きな家のモデルばかりで全くイメージが湧かないものばかり…おまけに「いいな」と思った床やキッチンは、いずれもオプションで「この階段にするには+100万円です」…。
夫:ウチの小さな土地と予算でどうなるかが、わかりにくいところばかり。…その点、D’S STYLEのモデルハウスは、床、壁など欲しいものが標準仕様でイメージも湧きやすくって。もはやD’S STYLEを見ると他が全て見劣りするようになっていました。
妻:他の会社では、「壁はこの中から…」、「床はこの中から…」と逐一選ぶことが多くって…下手に自分で選んで後で後悔するよりは、決まっている方がいい!と思ったんです。
夫:最終的に、D’S STYLEともう1社に絞りました。
妻:私たちは広めのクローゼット部屋が欲しかったんですが、もう1社は、押し入れなどをつけたプランを提案してくるんです。
夫:新たに家を建てるなら、今度はもう無駄なモノを置きたくない。だから自由に自分たちで収納なども変えられるD’S STYLEのコンセプトはありがたかったですね。