その後の暮らし(後編)
新興住宅地で家もまばらだった箕面の丘の上に居を構えて2年。今ではすっかりご近所さんも増え、8歳の娘、6歳の息子に 1歳の末娘を加え、より賑やかで温かい家に育っていました。そんなFさんにその後の暮らしぶりをお伺いしました。
「ちょうどいいもの」をDIYする。
妻:ちょっとした棚などは、ほとんど夫がDIYしてくれたものです。
夫:モノが増えてきて収納に困ったら、適当にサイズを測ってホームセンターで材料を買ってきて作るんです。床と同じようにワトコなどの塗料で仕上げれば、家全体のテイストとマッチしたものに仕上げられるんです。
妻:子どもがいると、どうしてもモノが増えてしまうので収納はいろいろと考えます。さすがに全部にこだわるのはちょっと難しい…。だから「ここはカーテンで隠す」など、割り切って使い分けています。
夫:既製品から探して買ってくるより、自分で作ったほうがサイズもちょうどいいモノにできますし、シンプルなテイストにもなるんですよね。
妻:ちょっとした観葉植物を飾る棚も、夫が服屋の友だちからもらった棚を改造してつくってくれました。植物のお手入れグッズなども、飾るようにしまっておけるので、結構お気に入りなんです。
夫:娘が小学校に入るタイミングで「自分の空間がほしい」というので、2階の二段ベッドにDIYで板を張り付けて、間仕切りのようにして個室のような空間を作りました。
妻:昔はベッドを壁際に置いて天井からブランコをぶら下げ、広いスペースを走り回れるようにしていたんです。やはり大きくなってくると遊び方も変わってきますからね。それに合わせて部屋の使い方を夫と相談して、工夫していくのも楽しいんですよね。
ビルトインガレージという遊び場
夫:ガレージに車を入れず外のスペースに止めるようにして、好きな物を何でも放り込んでいったんです。リーバイスやリーのお店用の装飾品が並んでいるのは、服屋を経営していた友だちから譲ってもらったモノ。ギター、釣り竿、サーフボード、スロットマシン…プロジェクターで白壁に映せば映画やサーフィンのプロモーションビデオも見れるようになっています。
妻:車やバイクで夫の友だちが集まってきて、ガレージで飲んで、そのまま寝袋で雑魚寝する。そんな遊び方もできるようになりました。
夫:シャッターをあけたままガレージで過ごしていると、近所の人が「ここはお店ですか?」と覗きにくるようになって…。いつのまに近所の人たちで集まるバーみたいな空間になっちゃいました。
妻:ガレージの上はフリースペースなんです。今は物置にしてますけど、将来は息子の部屋にしてもいいかな、と思っているんです。
夫:やっぱり男の子って、「ガレージの上の秘密基地」みたいな場所って好きになってくれると思うんです。今はハシゴも階段もついていないのですが、部屋を作ってやる年頃には、僕のDIYを見よう見まねで、登れる仕組みを自分で工夫して作ってくれるようになっていると思うんで(笑)。
土間をもっと使いたい。
妻:たいてい人は玄関を開けると、びっくりするんです。
夫:宅急便の人に荷物を中まで入れてもらうことがあるんですが、あまりに土間が広いので、「え?どこで靴を脱ぐんです!?」とちょっとあたふたするんですよ。
妻:「外から見ているとあまり大きく見えなかったのに広い!」と言ってくれますね。土間と吹き抜けが効いているんでしょうね。
夫:今は、土間にストーブを置いて、そのまわりをキャンプ用に作ったDIYのテーブルで囲んでくつろげる体制になっています。吹き抜けの上にシーリングファンをつけているので、空気がいい感じに循環しますから、ファンヒーターをつけなくても十分暖かいんです。夏も風通しがよくて、クーラーはほとんど使いませんでしたね。まあ、この土地が山の上で涼しいということもありますが(笑)。
妻:外が寒かったり、雨降りだったり、子ども達が外に出られないときも、土間なら外で遊んでいるみたいな気持ちになれます。
夫:それでも、まだまだおもしろい使い方があるような気がするんです。「どうしようか?」ってテーブルをあっちこっち動かしたり、未だに試していますから。もともと広い土間を見て気に入った家です。まだまだこの先も、土間という空間を満喫していきたいですね。
これから建てる人へヒトコト
やっぱり間仕切りがない自由さが、 工夫して作っていく余地になっている。
D’S STYLEにお住まいのみなさんって、収納も見せる、隠すなどいろんな技をつかいこなして、全体としておしゃれに見えるように工夫されています。やっぱり間仕切りがない自由さが、自分たちで工夫して作っていく余地になっているんですよね。間仕切りで部屋がわかれていたら、自ずといろんなモノの置き場所が決まり、工夫もしなくなっていくと思うんです。収納はどうするか、どんなアイテムを見せるか、普段から見えてもダサくないアイテムを選ぶとか、DIYで作るとか…そんな部分も含めて、「D’S STYLEの家に住む楽しみ」だと思って、家づくりに向き合ってほしいですね。
OWNER PICKSに続く…