その後の暮らし(前編)
研師×動画クリエイターとしてSNSで100万人越えのフォロワーを持つ夫と管理栄養士として働く妻、そして2匹の猫との穏やかな暮らし。
妻の家を建てたいという想いに、腰の重かった夫も自分の研場もほしいと納得。そんなふたりと2匹の暮らしぶりをお伺いしてきました。
研場も作れるなら…家を建てよう。
妻:もともとは2LDKの賃貸アパートに住んでいました。
夫:ペットが飼える物件で、猫を2匹飼っていたんです。
妻:私が家を建てたかったんです。建築系番組が好きだったこともありますし、ペットOKでも賃貸物件で猫を飼うのも大変じゃないですか…壁紙が爪とぎでやられたりもしますから(笑)それに「賃貸でずっとお金を払い続けるのもどうなの?」とも思っていたんです。
夫:僕は、「自分の研場」が欲しかったんです。一軒家ならそれも作れるだろうな…と。それで、いろいろ調べて、大手のハウスメーカーのモデルハウスも見に行ったんです。でも、ピンと来なくて…ちょっと見ては「ちがうな…」とドアを閉めるような感じでした。
妻:D’S STYLEは、Instagramで知りました。杉の無垢材で漆喰の壁…これが標準というのがやっぱりよかったんですよね。
夫:そこからモデルハウスに見学に行きました。
妻:玄関から入ってすぐに窓がドーンとあるのは、インパクトがありましたね。離れがついているタイプのモデルハウスで、ちょうど「ワークショップができるスペースがあるお家」という感じでアレンジされていたんです。
夫:だから「…この離れなら、研場に」とすぐイメージができました。
妻:まさに構造的にもピッタリだったんです。土地はあらかじめ私が調べていて「この辺りのエリアが安い」と目をつけていました。その中でこの土地だけ、1年くらい売れずに残っていたんです。
夫:旗竿の変形地だからということみたいでした。
妻:でも実際に足を運んでみると前に住んでいた場所からも近く、裏にはグランドや池があって「抜け」がいいんですよ。これなら変形の土地でもいい!と思えました。
夫:表からみると人目に入りにくいけれど、後ろは台形で広くなっている…そういう部分も気に入りましたね。
妻:静かな住宅地で子どもができても徒歩5分くらいのところに学校もあり、駅まで徒歩6〜8分というのもよかったんですよね。
自分たち仕様×猫仕様。
妻:プランは私たちがイメージしていたモデルハウスに近いもので基本的な部分は、ほぼ変えずに進められました。
夫:2階のレイアウトを少し変えてもらったくらいでしたね。
妻:お互いの仕事柄、「キッチンはお金をかけよう」と決めていたんです。だから標準ではなく、上位グレードのものにしています。ちなみに夫も料理をするので二人が使える高さにしてもらっています。
あと、猫仕様にカスタマイズもお願いしました。猫用のトイレを置く場所には、あらかじめ換気扇をつけてもらっています。
夫:これオススメです。猫たちと暮らすには、ホント過ごしやすい家だと思います。それとテレビの上にダウンライトを追加したんです。
妻:夜になると雰囲気もあってすごくいいんです。夫はライティングについてもちょっと詳しいんですよ。
夫:研場も動画の撮影にも使う前提でつくっているので、ライティングにはこだわりました。あとはテーブルやソファーから窓を見上げると、いい感じに空が抜けて見えるのもお気に入りですね。
妻:このエリアでここまで抜けがいい景観を家から眺められるのはなかなかないんじゃないかな(笑)。
夫:ちなみに研場以外のアレンジのテイストはほとんど妻に任せています。きっと一人でやるほうがテイストも揃っていいのかなと思いまして。
妻:グレーと黒で揃えるようにしました。…実は猫たちの体の色と合わせました(笑)
夫:その分、毛も目立ちにくいですし、いいと思います(笑)
妻:アイテムの色数は増やさず、モノも極力減らすように心がけています。パントリーとウォークインクローゼットでまかなえる範囲に抑え、入りきらないなら入らないモノを捨てるようにしています。
夫:でも、調理器具だけはたくさんあります。そこは研師と管理栄養士ですから、二人が共通して「増やしていいモノ」ということになっていますね。