【新築した家に住めない人がいるのをご存知ですか!?】
以前、ご相談に見えられた方でこんな方がいらっしゃいました。
その方は60歳代前半、大阪の泉南郡にお住まいのご夫婦で
滋賀県で分譲住宅を購入されたそうです。
建物が完成して喜び勇んで現地に足を運び建物に入ったところ、なにか違和感を感じたそうです。
そして、1時間もその建物の中で見学していると気分が悪くなり吐き気を催してきたとおっしゃっていました。
そうなんです。奥様が化学物質化敏症を発症していたんです。
以前のお住まいでも体がだるい、気分が悪いなどその兆候はあったらしいのですが
自分がシックハウスだとは気づいていなかったようです。
それで空気のおいしい田舎でのんびり暮らそうと滋賀県での新築に踏み切ったのです。
ところが、せっかく新築した家には臭いがきつくて耐えられず、
その住まいでただの一度も住むことなく売りに出しているということでした。
ショッキングなお話です!
【化学物質に対するからだの許容量は人それぞれです!】
体の中に小さなコップがあると想像してください。
そのコップに住宅や家具に使用される接着剤などから放出される化学物質が蓄積され、そのコップが満タンになりあふれ出したとたんシックハウス症候群や化学物質過敏症が発症してしまいます。
みなさんの周りにもシックハウス症候群になってしまう危険性がいっぱいです。
そして、からだの中にあるコップがいっぱいになった瞬間、いきなり化学物質過敏症が発症し、シャンプーや日用品などのあらゆるものの化学物質や臭いに反応して、ひどい方になると外を歩けないような体質になる方もいらっしゃいます。
現代の住まいの状況を見回してみてください。
壁・天井はビニールクロスを接着剤で貼り付け、床はベニヤ板を何重にも接着剤で張り合わした合板フローリングをまた接着剤で貼り付ける。
現代の住まいの室内は化学接着剤に囲まれた密室で暮らしているというのが現状です。
この接着剤に含まれる化学物質(揮発性有機化合物)がシックハウスの主な原因のひとつなのです。
家族が生涯幸せに、そして健康に暮らせるために住まいを建てる。
そのためにはどういった素材・建材を使うべきか、ぜひ慎重にお考えください。
次回の注文住宅レシピでは、健康に良い建材についてお話したいと思います。
前回掲載の注文住宅レシピ
①【家に悪影響を及ぼす内部結露!】